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ボルタレンの効果と知っておきたい副作用について

「ボルタレン」には優れた抗炎症作用があり、その強さはロキソニンよりも強く解熱鎮痛剤の中でもトップクラスといえます。
ボルタレンの主成分はジクロフェナクという成分で、胃腸で素早く吸収され即効性があります。
効き始めるまで20分から50分で、6時間から8時間効き続けます。
しかし、効果が強力であるが故に、副作用も強いという特徴があります。
副作用の発生率は10%ほどですが、年齢が上がるほど発生率が上がるといわれています。
副作用の中でも、特に多いのが胃腸障害です。
これは、ボルタレンの成分が「プロスタグランジン」という物質の生成を抑制するために起こります。
プロスタグランジンは、炎症や痛みを誘発する物質で、ボルタレンはこれを抑えることで痛みを緩和しているわけです。
しかし、プロスタグランジンにはこれとは別に、胃の粘膜を守るはたらきがあります。
つまりプロスタグランジンが抑制されることで、粘膜を守ることができず、胃が荒らされてしまうのです。
このようなことから、胃腸が弱い方は十分な注意を払う必要があります。
ボルタレンを服用するときは、必ず胃薬を同時に飲むようにしましょう。
また、アルコールを一緒に摂取することは避けましょう。
副作用が強く出る危険性があります。
できるだけ空腹時は避け、食後に飲むようにしてください。
強力な鎮痛剤なため気を付けることは多いですが、正しく使って日々の生活に役立ててください。

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